Betelgeuseは今....
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Betelgeuseは今.... (東 遥, 2019/12/28 22:54)
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Re: Betelgeuseは今.... (東 遥, 2020/2/22 18:07)
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ベテルギウス「超新星爆発」は10万年以上先か 研究グループ (entangle1, 2021/2/21 16:29)
東 遥
投稿数: 4393

冬の夜空の代表的星座であるオリオン座の右肩に当たる★にして冬の大三角の一つでもあるベテルギウスさん、最近調子が思わしくないのだという。
はい、
ベテルギウスが暗くなったという話題
超新星爆発の兆候を見せるベテルギウスが爆発すると満月級の明るさになる
Betelgeuse star acting like it's about to explode, even if the odds say it isn't
他、昨今はその減光が「すわ!Super Nova化!?」と持て囃され或は恐れられているところでは御座います。
そもそもがベテルギウスさん、0.0~1.3等星の範囲で明るさを変える「変光星」で、オリオン座の中ではαがついておりますが、落ち込むとβたるリゲルさんよりも暗くなるのだそうで、そのあたりからしてαの意地は無いのかという辺りがアレですが、最近はそれどころではない落ち込みを見せて、これは一体何なのかというのが話題になっている所で御座います。
で、実しやかに謂われているのが「超新星爆発するんじゃね?その前触れじゃね?」という事だそうで。減光すると超新星に繋がる道筋理由が私にはよく解らないところでは御座いますが、どうなんでしょう、何らかの理由で核融合が減じて光の放出が減ったものか、そして縮退圧を喪い外殻云々が中心に向かって落下を始め衝突する、その衝撃がまた外に向けて拡がり星の表面で行く場を無くして熱エネルギーになって飛び散るというのが超新星なのだと存じますと、まさにその前兆なのだろうか、という理解で宜しいのでしょうか。
因みにホンマに超新星になると、
1. 先ずはニュートリノで観測できる。
これは、ニュートリノが光速より速いのではなく、先ず中心部の崩壊でエネルギーの99%がニュートリノとして星体を即座に通り抜けて外部に撒き散らされるもので、その衝撃が表層に伝わり具体的に光になり飛び散るのはもっと後になるから。
2. 光り輝き始める
そして内部の崩壊から遅れて、光学的に超新星爆発が観測される。以前観測されたSN1987Aの事例で言うと中心部の崩壊から数時間後に星の表面に影響が及び「輝き」始めた、そうで御座います。
3. その明るさは
SN 1054、今で言うかに星雲の光が記録によれば金星より明るい程度で、一説には-6等級程度といわれます。そしてかに星雲までの距離が7000光年であるのに対し、ベテルギウスまでは640光年前後であると言われるので、ベテルギウスがSN1054と同程度の爆発であるとするなら、その明るさは約120倍、-11等級よりも明るい位になりましょう。これは半月よりちょい明るいくらい、満月は-12.7等級ですのでそれより暗い。実際の爆発の規模がどのくらいになるかで、また未知数ですが。因みに東大の野本特任教授の研究によれば、爆発後1時間で色が赤から青白く変わり、3時間で満月の光度の100倍になるとのことです。
4. その後
解説の一つによればその後も青白く天空に輝き昼間でも見える状態が数ヶ月程続くとされます。その後は徐々に赤みがかり光度を落としてやがて肉眼でも見えなくなるということ。SN1054の例では、日中も23日間見えた、その後も633日間夜も見えたとのことですが、ベテルギウスは近いのでもっと長く見られる事では御座いましょう。先ほどの野本特任教授の唱えるところでは3ヶ月も晴天下で観察できる、そして4年後に夜空に肉眼で見えなくなるとの事です。
5. その影響は
最も影響が心配されるのがガンマ線の放出、ガンマ線バーストだと言われます。地球においても生物の進化上時折起きた大量絶滅にも、至近で起きたガンマ線バーストで生命が灼かれたからだ、或はガンマ線でオゾン層が破壊され太陽の強烈な紫外線が生命を灼いたからだ、という説がございます。オルドビス紀末の大量絶滅は将に至近の超新星爆発が原因だとも言われます。
ただし、ガンマ線バーストは自転軸より2度の範囲に集中して放出されること、一方、ベテルギウスさんの自転軸は地球の方向に対して20度の角度を持っており、どうやら直撃は免れる模様だそうです。つーか、どーやってベテルギウスの自転軸を調べたのかと言うと、ハッブル宇宙望遠鏡でじっくり観察して、ベテルギウス表面の模様、黒点?の動きを調べたらしい。ていうか、そんな事までできるのか、という辺りが驚きである。
6. 妄想せよ!
というわけでその辺りをエンターテイメントで再現したアニメ「宇宙のステルビア」が御座います。これはBeta Hydriが超新星爆発をしたらどうなるか、を描いております。24光年という至近距離で起きた超新星爆発の電磁パルスとガンマ線バーストの影響を受けて壊滅的被害を受けた地球人類は、それから見違える復興を遂げて次なる災害、即ち、物理的に来襲する衝撃波に備える若者たちの成長と恋の物語である。因みに実際の水瓶座βは太陽よりチョッピリ巨きくて少し年老いておりますがまだまだ壮健で老い先も長く、そもそも超新星爆発などする質量も持たない筈ですが、なぜ超新星爆発しているのか、その辺りも筋書きの重要なポイントでは御座いましょう。続編が企画されていたそうで、大いに楽しみにしていたのですが、諸般の事情、大人の事情で不可になったそうです。困った物です。
7. ていうか。
そもそもがそのSN1987Aというのは、もともとサンデュリーク-69° 202という3重連星の中の最大のもの、太陽質量20倍の高温の青色超巨星が超新星爆発を起したのだそうで、その「前兆」は特に思い起こされませんでしたそうで御座いました。今次ベテルギウスでいう「減光」とかの予兆なく言うなれば「突然」爆発した、という認識ができるのでしょうか。まぁ、そうゆう次第で如何にも「ベテルギウスが変だ」というのが直接超新星爆発に繋がらなくてもおかしくはない、という事では御座いましょう。
そんなこんなで、これから数万年に亙りベテルギウスさんの動向を注視すべきなのでは御座いましょう。
はい、
ベテルギウスが暗くなったという話題
超新星爆発の兆候を見せるベテルギウスが爆発すると満月級の明るさになる
Betelgeuse star acting like it's about to explode, even if the odds say it isn't
他、昨今はその減光が「すわ!Super Nova化!?」と持て囃され或は恐れられているところでは御座います。
そもそもがベテルギウスさん、0.0~1.3等星の範囲で明るさを変える「変光星」で、オリオン座の中ではαがついておりますが、落ち込むとβたるリゲルさんよりも暗くなるのだそうで、そのあたりからしてαの意地は無いのかという辺りがアレですが、最近はそれどころではない落ち込みを見せて、これは一体何なのかというのが話題になっている所で御座います。
で、実しやかに謂われているのが「超新星爆発するんじゃね?その前触れじゃね?」という事だそうで。減光すると超新星に繋がる道筋理由が私にはよく解らないところでは御座いますが、どうなんでしょう、何らかの理由で核融合が減じて光の放出が減ったものか、そして縮退圧を喪い外殻云々が中心に向かって落下を始め衝突する、その衝撃がまた外に向けて拡がり星の表面で行く場を無くして熱エネルギーになって飛び散るというのが超新星なのだと存じますと、まさにその前兆なのだろうか、という理解で宜しいのでしょうか。
因みにホンマに超新星になると、
1. 先ずはニュートリノで観測できる。
これは、ニュートリノが光速より速いのではなく、先ず中心部の崩壊でエネルギーの99%がニュートリノとして星体を即座に通り抜けて外部に撒き散らされるもので、その衝撃が表層に伝わり具体的に光になり飛び散るのはもっと後になるから。
2. 光り輝き始める
そして内部の崩壊から遅れて、光学的に超新星爆発が観測される。以前観測されたSN1987Aの事例で言うと中心部の崩壊から数時間後に星の表面に影響が及び「輝き」始めた、そうで御座います。
3. その明るさは
SN 1054、今で言うかに星雲の光が記録によれば金星より明るい程度で、一説には-6等級程度といわれます。そしてかに星雲までの距離が7000光年であるのに対し、ベテルギウスまでは640光年前後であると言われるので、ベテルギウスがSN1054と同程度の爆発であるとするなら、その明るさは約120倍、-11等級よりも明るい位になりましょう。これは半月よりちょい明るいくらい、満月は-12.7等級ですのでそれより暗い。実際の爆発の規模がどのくらいになるかで、また未知数ですが。因みに東大の野本特任教授の研究によれば、爆発後1時間で色が赤から青白く変わり、3時間で満月の光度の100倍になるとのことです。
4. その後
解説の一つによればその後も青白く天空に輝き昼間でも見える状態が数ヶ月程続くとされます。その後は徐々に赤みがかり光度を落としてやがて肉眼でも見えなくなるということ。SN1054の例では、日中も23日間見えた、その後も633日間夜も見えたとのことですが、ベテルギウスは近いのでもっと長く見られる事では御座いましょう。先ほどの野本特任教授の唱えるところでは3ヶ月も晴天下で観察できる、そして4年後に夜空に肉眼で見えなくなるとの事です。
5. その影響は
最も影響が心配されるのがガンマ線の放出、ガンマ線バーストだと言われます。地球においても生物の進化上時折起きた大量絶滅にも、至近で起きたガンマ線バーストで生命が灼かれたからだ、或はガンマ線でオゾン層が破壊され太陽の強烈な紫外線が生命を灼いたからだ、という説がございます。オルドビス紀末の大量絶滅は将に至近の超新星爆発が原因だとも言われます。
ただし、ガンマ線バーストは自転軸より2度の範囲に集中して放出されること、一方、ベテルギウスさんの自転軸は地球の方向に対して20度の角度を持っており、どうやら直撃は免れる模様だそうです。つーか、どーやってベテルギウスの自転軸を調べたのかと言うと、ハッブル宇宙望遠鏡でじっくり観察して、ベテルギウス表面の模様、黒点?の動きを調べたらしい。ていうか、そんな事までできるのか、という辺りが驚きである。
6. 妄想せよ!
というわけでその辺りをエンターテイメントで再現したアニメ「宇宙のステルビア」が御座います。これはBeta Hydriが超新星爆発をしたらどうなるか、を描いております。24光年という至近距離で起きた超新星爆発の電磁パルスとガンマ線バーストの影響を受けて壊滅的被害を受けた地球人類は、それから見違える復興を遂げて次なる災害、即ち、物理的に来襲する衝撃波に備える若者たちの成長と恋の物語である。因みに実際の水瓶座βは太陽よりチョッピリ巨きくて少し年老いておりますがまだまだ壮健で老い先も長く、そもそも超新星爆発などする質量も持たない筈ですが、なぜ超新星爆発しているのか、その辺りも筋書きの重要なポイントでは御座いましょう。続編が企画されていたそうで、大いに楽しみにしていたのですが、諸般の事情、大人の事情で不可になったそうです。困った物です。
7. ていうか。
そもそもがそのSN1987Aというのは、もともとサンデュリーク-69° 202という3重連星の中の最大のもの、太陽質量20倍の高温の青色超巨星が超新星爆発を起したのだそうで、その「前兆」は特に思い起こされませんでしたそうで御座いました。今次ベテルギウスでいう「減光」とかの予兆なく言うなれば「突然」爆発した、という認識ができるのでしょうか。まぁ、そうゆう次第で如何にも「ベテルギウスが変だ」というのが直接超新星爆発に繋がらなくてもおかしくはない、という事では御座いましょう。
そんなこんなで、これから数万年に亙りベテルギウスさんの動向を注視すべきなのでは御座いましょう。
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返信する
東 遥
投稿数: 4393

で、昨今発表されたのがこちら。
減光し続ける「ベテルギウス」の最新画像が公開。2月下旬から増光に転じる様子
今次の減光につき研究者の多くは、
・偶々何かが重なって落ち込んだだけ
・これが超新星爆発に繋がるとは考えていない
なんだそうで御座います。そうですかぁ。
で、その★の様子を捉えた写真も公開されている。へぇ、こんな写真が撮れる様になったのかぁ。
研究者の一人によれば、地球時間の西暦2020年2月21日を境に増光に転じると予想されているそうです。
さて、どうなるかな。
減光し続ける「ベテルギウス」の最新画像が公開。2月下旬から増光に転じる様子
今次の減光につき研究者の多くは、
・偶々何かが重なって落ち込んだだけ
・これが超新星爆発に繋がるとは考えていない
なんだそうで御座います。そうですかぁ。
で、その★の様子を捉えた写真も公開されている。へぇ、こんな写真が撮れる様になったのかぁ。
研究者の一人によれば、地球時間の西暦2020年2月21日を境に増光に転じると予想されているそうです。
さて、どうなるかな。
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返信する
entangle1
投稿数: 203

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210221/k10012878681000.html?utm_int=all_side_ranking-social_005
『・・・東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構の野本憲一上級科学研究員などのグループは、明るさの変化や温度のデータをもとにベテルギウスの内部の状況を解析したところ、半径は太陽の半径のおよそ750倍と、これまで想定された大きさの3分の2程度と推定しました。
グループによりますと、この大きさではヘリウムの核融合がしばらく続く状態だと考えられ、「超新星爆発」を起こすのは10万年以上先になるとみられるということです。
野本上級科学研究員は「ベテルギウスの超新星爆発は、残念ながら今生きている私たちが見ることはできないだろう」と話していました。』
↑
少し期待していましたが、残念でした。
以下Wikiから
『・・・2007年には、改善された測定値として6.55 ± 0.82ミリ秒が算出され、それを基に496 ± 65光年(152 ± 20パーセク)という推定値が得られた[94]。
2008年に超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)を使用して行われた測定では、ベテルギウスの年周視差は5.07 ± 1.10ミリ秒、距離は642 ± 147光年(197 ± 45パーセク)という結果が示された[8]。・・・』
さてそういう訳で
「超新星爆発」を起こすのは現地時間で「10万年以上ー(496~642)年」先という事になります。
『・・・東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構の野本憲一上級科学研究員などのグループは、明るさの変化や温度のデータをもとにベテルギウスの内部の状況を解析したところ、半径は太陽の半径のおよそ750倍と、これまで想定された大きさの3分の2程度と推定しました。
グループによりますと、この大きさではヘリウムの核融合がしばらく続く状態だと考えられ、「超新星爆発」を起こすのは10万年以上先になるとみられるということです。
野本上級科学研究員は「ベテルギウスの超新星爆発は、残念ながら今生きている私たちが見ることはできないだろう」と話していました。』
↑
少し期待していましたが、残念でした。
以下Wikiから
『・・・2007年には、改善された測定値として6.55 ± 0.82ミリ秒が算出され、それを基に496 ± 65光年(152 ± 20パーセク)という推定値が得られた[94]。
2008年に超大型干渉電波望遠鏡群(VLA)を使用して行われた測定では、ベテルギウスの年周視差は5.07 ± 1.10ミリ秒、距離は642 ± 147光年(197 ± 45パーセク)という結果が示された[8]。・・・』
さてそういう訳で
「超新星爆発」を起こすのは現地時間で「10万年以上ー(496~642)年」先という事になります。
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