JIS Z 8401数値の丸め方が改正予定
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JIS Z 8401数値の丸め方が改正予定 (伊豆倉 正敏, 2019/7/14 0:27)
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投稿日時 2019/7/14 0:27
伊豆倉 正敏
投稿数: 1589

分析関係の人間なら知っているはずのJIS Z 8401数値の丸め方が改正されるそうです。
JIS丸め(ISO丸め-通称偶数化)について7/22付けで改訂されるそうです。
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+Z+8401:2019
普通の四捨五入と似ていますが、間違えやすいところを引用すると
---------------------------引用部ここより下
c)与えられた数値に等しく近い,二つの隣り合う整数倍がある場合には,次の規則 A が用いられる。
規則 A 丸めた数値として偶数倍のほうを選ぶ。
例1. 丸めの幅:0.1
与えられた数値
丸めた数値
12.25 12.2
12.35 12.4
例2. 丸めの幅:10
与えられた数値
丸めた数値
1 225.0
1 220
1 235.0
1 240
備考 規則 A には,例えば,一連の測定値をこの方法で処理するとき,丸めによる誤差が最小になる
という特別な利点がある。
参考1. c)の場合,次の規則 B が用いられることもある。
規則 B 丸めた数値として大きい整数倍のほうを選ぶ。
例 1. 丸めの幅:0.1
与えられた数値
丸めた数値
12.25 12.3
12.35 12.4
--------------------------引用部ここより上
あくまでも自分が覚えた時の解釈ですが、通常の四捨五入が上の桁で4は切り捨て5は上げる(+1)ですが、JIS丸めだと5(の後の数字が0が続いている場合)は上の桁が偶数になるようにするのが規則Aで優先使用、規則Bの通常の四捨五入はあくまでも参考、
だったのですが、発行年月日: 2019-07-22で「改正」だそうで
JIS改正のポイントによると、今までBとされていた通常の四捨五入について、今の段階ではどんな和訳になるかは発行待ちですが、「参考」から格上げ
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0610/index/03/
---------------------------引用部ここより下
JIS Z 8401 数値の丸め方(改正)
【必要性】
この規格は、鉱工業において用いる十進法の数値の丸め方について規定したものであるが、現行では、産業界で広く適用されている四捨五入による丸め方が参考として記載されている。一方、量及び単位に関する国際規格ISO 80000-1が改訂され、その附属書Bに数値の丸め方が盛り込まれ、いわゆる四捨五入による丸め方法が規則Bとして規定された。このような状況から、国際規格同様、四捨五入による丸め方もJISにおいて規定として位置付けるべく、改正を行う必要がある。
【期待効果】
この改正によって、産業界で広く使用されている“四捨五入”による丸め方が、JISの規定として使用可能となることで、試験結果又は測定結果の数値処理が適正に行われることとなり、商取引の合理化が期待できる。
・規定項目又は改正点
主な改正点は、次のとおり。
a.数値の丸め方における“四捨五入方式”を、“参考”から“規定”とする。
b.“負の数値を対象とする場合”、その絶対値に適用する具体例を示す。
c.規則A及び規則Bの丸め方の適用は、別に何ら“基準”が示されていない場合に適用し、別途示されている場合には、その基準に従うことを明記する。
d.使用者が混乱しないように、“常に丸めの幅を示すことが望ましい”ことを明示する。
----------------------------引用部ここより上
ただ環境分析の場合過去からの数値としてのデータベースや、丸め方によって桁が上がると最悪の場合、境基準値や排水基準値となるケースがあるのでどうなるかは分かりませんが(今時点ではJISの発行待ち)、ちょっと注意が必要な改訂だと思います。
JIS丸め(ISO丸め-通称偶数化)について7/22付けで改訂されるそうです。
https://webdesk.jsa.or.jp/books/W11M0090/index/?bunsyo_id=JIS+Z+8401:2019
普通の四捨五入と似ていますが、間違えやすいところを引用すると
---------------------------引用部ここより下
c)与えられた数値に等しく近い,二つの隣り合う整数倍がある場合には,次の規則 A が用いられる。
規則 A 丸めた数値として偶数倍のほうを選ぶ。
例1. 丸めの幅:0.1
与えられた数値
丸めた数値
12.25 12.2
12.35 12.4
例2. 丸めの幅:10
与えられた数値
丸めた数値
1 225.0
1 220
1 235.0
1 240
備考 規則 A には,例えば,一連の測定値をこの方法で処理するとき,丸めによる誤差が最小になる
という特別な利点がある。
参考1. c)の場合,次の規則 B が用いられることもある。
規則 B 丸めた数値として大きい整数倍のほうを選ぶ。
例 1. 丸めの幅:0.1
与えられた数値
丸めた数値
12.25 12.3
12.35 12.4
--------------------------引用部ここより上
あくまでも自分が覚えた時の解釈ですが、通常の四捨五入が上の桁で4は切り捨て5は上げる(+1)ですが、JIS丸めだと5(の後の数字が0が続いている場合)は上の桁が偶数になるようにするのが規則Aで優先使用、規則Bの通常の四捨五入はあくまでも参考、
だったのですが、発行年月日: 2019-07-22で「改正」だそうで
JIS改正のポイントによると、今までBとされていた通常の四捨五入について、今の段階ではどんな和訳になるかは発行待ちですが、「参考」から格上げ
https://webdesk.jsa.or.jp/common/W10K0610/index/03/
---------------------------引用部ここより下
JIS Z 8401 数値の丸め方(改正)
【必要性】
この規格は、鉱工業において用いる十進法の数値の丸め方について規定したものであるが、現行では、産業界で広く適用されている四捨五入による丸め方が参考として記載されている。一方、量及び単位に関する国際規格ISO 80000-1が改訂され、その附属書Bに数値の丸め方が盛り込まれ、いわゆる四捨五入による丸め方法が規則Bとして規定された。このような状況から、国際規格同様、四捨五入による丸め方もJISにおいて規定として位置付けるべく、改正を行う必要がある。
【期待効果】
この改正によって、産業界で広く使用されている“四捨五入”による丸め方が、JISの規定として使用可能となることで、試験結果又は測定結果の数値処理が適正に行われることとなり、商取引の合理化が期待できる。
・規定項目又は改正点
主な改正点は、次のとおり。
a.数値の丸め方における“四捨五入方式”を、“参考”から“規定”とする。
b.“負の数値を対象とする場合”、その絶対値に適用する具体例を示す。
c.規則A及び規則Bの丸め方の適用は、別に何ら“基準”が示されていない場合に適用し、別途示されている場合には、その基準に従うことを明記する。
d.使用者が混乱しないように、“常に丸めの幅を示すことが望ましい”ことを明示する。
----------------------------引用部ここより上
ただ環境分析の場合過去からの数値としてのデータベースや、丸め方によって桁が上がると最悪の場合、境基準値や排水基準値となるケースがあるのでどうなるかは分かりませんが(今時点ではJISの発行待ち)、ちょっと注意が必要な改訂だと思います。
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