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Re: その人違いは同一人物

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くー

なし Re: その人違いは同一人物

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2018/6/4 6:43 | 最終変更
くー  常連   投稿数: 267
 大阪高裁の判決文を読むと科捜研鑑定では D19S433 座位については、精液及び口腔内細胞ともに 14, 15.2 型のピークが検出され、甲大学では精液が 14, 15.2, 14.2型、口腔内細胞が 14, 15.2 型が検出されたというものです。

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製品のユーザーガイド(マニュアル)
https://assets.thermofisher.com/TFS-Assets/LSG/manuals/cms_076395.pdf
を見るとスタター(stutter)の記述があります。

 スタターについて説明しますと、DNA型を検出するために行っている反応は、検査キットに含まれる特殊なポリメラーゼ(DNA合成酵素)を利用したPCR(DNA合成酵素連鎖反応)で断片DNAを倍々ゲームよろしく増幅しているのですが、同じ配列を増幅しているとたまにスリッページといって繰り返し回数を少なく増幅することがあります。このとき生じる産物をスタターピーク(副産物ピーク)といいます。

John M. Butlerの「Advanced Topics in Forensic DNA Typing: Interpretation」の p95 にあるスタターの解説を参照します。


下の鎖が鋳型で上の鎖が新たに合成される鎖です。繰り返し回数1回分少ない方がリバーススタターで、多いほうがフォワードスタターで1回少ない、複製をさぼる方が多いですね。

 そもそもSTR型検査結果はどう出力されるかというとエレクトロフェログラム(electropherogram)という図で出力されます。Identifilerのエレクトロフェログラムは↓ここのがいいでしょう。


https://forensicdnaconsulting.wordpress.com/2011/09/26/understanding-the-independent-dna-experts%E2%80%99-report-in-the-amanda-knox-case-part-2/
型は図のようにピークとして検出されます。

 前述のマニュアル p93 には D19S433 座位のスタター産物の実験結果のグラフがあります。


繰り返し回数が多い型ほどスタター産物が大きくなっています。スリッページする機会が多くなっているので当然ですね。また座位ごとに大きさは異なっています。

 同マニュアルの p94 には各座位ごとのスタターとして判定する値の表があります。D19S433 は 11.2096% となっています。これは、例えば繰り返し回数が n でそのピークの高さを P_n、繰り返し回数が n-1 でそのピークの高さを P_n-1 とすると P_n-1 / P_n が 0.112096 以下(未満かもしれない)はスタター(副産物)と判定するということを示しています。
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 科捜研鑑定でなかった14.2 型のピークがいきなり大学で出てくるのはどうなの?
 14.2 型が、15.2 型のスタターである可能性は?
 科捜研ではスタターフィルターで落ちたピークが大学では落ちなかった可能性は?

 判決文からは判断できません。
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