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クオリアを構造に還元できるか?

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なし クオリアを構造に還元できるか?

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2016/3/17 0:33
SumioBaba 
            クオリアを構造に還元できるか?
(メールマガジン『「神」を完全に解明しました!!【No.93】』からの引用です。)


 この「クオリア統一理論」は、哲学的に考えて、極めて大胆不敵な挑戦と言えます。なぜならそもそも「クオリア」という言葉自体が、物理的構造や数学的構造に還元できそうにない「質」(感覚質)という意味だからです。

 例えば、「赤」を「001」に、「青」を「010」に、「黄」を「100」に対応させたとしましょう。「このように対応させよう」と約束すれば、それなりに数学的構造と対応付けが可能です。しかし同様なことが、別のクオリアでも可能です。「色」でなく今度は「味」を考え、「甘」を「001」に、「辛」を「010」に、「酸」を「100」に対応させたとしましょう。これはこれで、立派に対応付けが可能と思われます。従って、何の約束もしていない場合、「001」が「赤」に対応するのか「甘」に対応するのかは、不明ということになります。つまり、こういう疑問です。
   クオリアの性質そのものはあくまで「質」であって「構造」では
   ないため、約束によって物理的構造や数学的構造に対応付けする
   ことは可能であっても、どのクオリアがどの「構造」に対応せね
   ばならないという論理的必然性は何も無いのではないか?

 別の例を挙げるなら、図形の形を数学的構造と見なし、正三角形、正方形、円の3つを書いたとしましょう。「どれが何色か、形によって自ずと決まる」とは思えません。正三角形も、正方形も、円も、様々な色で描くことができます。形が決まったからといって、色は何も決まらない訳です。つまり、「色」「味」「匂い」のようなクオリアを物理的構造や数学的構造に還元することは、言い換えると、このクオリアは必然的にこの構造に対応するという論理的必然性を解明するのは、不可能に思えてしまいます。これが「心・脳問題」を、途方もなく難しい問題にしています。
   なぜ、脳Bの様々な物理的構造Ba、Bb、Bc、…に、心Mの様々な
   クオリアを持つ心理状態Ma、Mb、Mc、…が随伴するのか? 別の対
   応関係では、なぜダメなのか? あるいは、脳Bの物理的構造Ba、
   Bb、Bc、…だけが存在し、心Mの心理状態Ma、Mb、Mc、…など何
   も随伴しない、ということは有り得ないのか?

 にも拘わらず、クオリアを構造に還元できる可能性は、まだ残っていると思います。【No.91】【No.92】に書いた「錬金術」と「元素の周期表」がまさにそれです。「鉄、鉛、錫の3つを適当な比率で混ぜることで、金を作り出せ」という問題は、確かに化学のレベルでは不可能です。しかし、原子核の分裂・融合まで利用して良いのであれば、鉄、鉛、錫の原子を陽子、中性子、電子という素粒子にまで分解して再構成することで、金の原子を作り出すことが可能です。
 原子にも構造が存在することがまだ知られていなかった時代、鉄、鉛、錫の原子はそれ以上分割不可能な固まりであると見なされ、それらの「性質の違い」を「構造の違い」で説明できるとは、誰も考えなかったはずです。「なぜか鉄は錆び易い性質を持つ」という事実を黙って受け入れるだけで、「なぜ?」と問われても答えようが無かったでしょう。しかし、鉄、鉛、錫という原子にも構造が有ることが知られている現在、これらの原子の「性質の違い」を、原子の「構造の違い」で説明できるようになりました。

 先程、正三角形という形だけを特定しても、それを何色で塗るかは定まらず、赤、青、黄、…様々な色で塗れるため、「色」は「形」に還元できない?と考えました。しかし、厳密に言うとそうではありません。紙に描いた正三角形を赤で塗った場合と青で塗った場合と、どちらも正三角形という構造は同じに見えますが、紙の表面を詳しく調べてみると、赤の色素と青の色素とは、分子構造が異なります。「赤い正三角形」と「青い正三角形」とは、紙面上の物理的構造に差が有るはずなのです。逆に、紙に描かれている2つの正三角形の構造を、色素の分子構造まで完全に同じにしたら、その色も自ずと完全に一致し、「赤」と「青」という「質」(クオリア)の違いを生じさせることはできません。「赤」と「青」という「質」(クオリア)の違いも、よく考えてみると「構造」の差に原因が在った訳です。

 我々は、「色」「味」「匂い」などのクオリアがどんな「構造」を持つのかを殆ど知らないため、これらの違いを「構造」に還元できない「質」の違いだと思い込んでいるだけかもしれません。もっとクオリアの「構造」を知れば、より少ない種類の「元素クオリア」の組み合わせで、「色・形」「音」「匂い」「味」「手触り」の五感等すべてを、それらの「構造」の違いであるとして説明できる可能性は、十分に有ると思われます。
   科学的解明とは、「質」の違いを「構造」の違いで説明して見せる
   ことである。
と言えるかもしれません。「質」の違いを認識しているだけでは、まだその原因は不明です。「質」の違いを「構造」の違いで説明できた時に始めて、その原因を知ったことになります。
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